SF映画「華氏451」が面白うございました!本好きにお薦め!

Ray Bradbury - Fahrenheit 451
photo by RA.AZ

あなたは読書がお好きだろうか?小説?それとも難し目の哲学書がお好き?読書の好みは人それぞれだろうが本がなければ生きてる意味がない!!というくらいの読書フリークも多い。この映画はそんな本好きに是非とも観てもらいたい一作だ。古い映画だが見応えのある映画だった。

目次:

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本好きに観て欲しいSF映画「華氏415」【ネタバレなし】

公開:1966年
監督:フランソワ・トリュフォー
主演:オスカー・ウェルナー/ジュリー・クリスティ

ネタバレしない程度に内容をご紹介する。映画はとある社会を舞台に始まる。そこは徹底的な思想統制のもと管理された社会だ。この世界ではなんと本を読む事が法律で禁じられているという何とも本好きには「生きている意味あんの?」と言いたくなるような世界だ。現実ではない本を読み夢想することが人々の幸福を阻害するので禁止ということらしい。

そんな世界で生きる主人公のモンターグは消防士として働いている。消防士といっても火を消すわけではなく、なんと市民が隠し持っている本を見つけて焼き払うといった何とも乱暴なお仕事だ。モンターグは特に疑問を抱くこと無く坦々と職務を遂行する毎日を過ごしている。

「本は悪いものである」という情報はどうやら市民の中で浸透しているようで、彼らはアホなテレビと活字のない絵が描かれた新聞らしきものを見て全くもって違和感なく暮らしている。モンターグも例外ではなく本を燃やすという仕事をむしろ正しいことだと信じて毎日毎日せっせと本を焼きまくる。

そんな中、モンターグはべっぴんなねぇちゃんに出会い、彼女の影響で本に興味を持ち始めてしまう。そこから少しずつ本に魅せられ活字の世界へとのめり込んでいくようになる。彼は夜な夜な妻の寝ている隙を見ては読書に没頭するのだが、ある晩妻にバレてしまい、洗脳されている彼女はこの世の終わりのようなショックを受けることになる。そんなこんなで擦った揉んだしながら、ラストシーンへと突入していく。

SF映画「華氏415」を観て・・・感想!【ネタバレあり】

ここからはネタもバレバレな内容となっているので、知りたくない方は読まないで頂きたい。自分で作品を観て楽しむことをお勧めする。

個人的には結構イケた!どうもこの映画監督はSF映画が大っ嫌いの人物らしくSFぽさは薄めに作られている。一度だけよく分からん機械で空を飛ぶシーンがあるものの、あくまでも本と人間を中心とした映画である。

監督がフランス人で、フランス映画独特のテーマの取り扱い方も好きだった。ハリウッド映画のようにドンドンバンバン正義は勝つ!わけではなく一つのテーマにそって螺旋階段のように巡り巡ってラストシーンへと辿りつく作りだ。そういう意味でフランス映画が好きな人にとってはもう一つ楽しめることができる映画だと思う。

個人的にはラストシーンが素敵であった。読書を禁じた法律やそれを作った社会とは戦わない。本が好きでたまらない連中は街から抜け出し山の奥にある集落で暮らしている。そこには本がたくさん隠されているかというと、そういうわけでもなくあることを済ませた後は彼らも本を焼き払ってしまうのだ。

そのあることというのは本を丸暗記してしまうことだ。完全に丸暗記し、本を焼いたあとは彼ら自身が一冊の本となり口伝えによってその本が存在することを可能にする。文字通り本になるのだ。本の人なのだ。1人1つの小説や哲学書をまる覚えして、死を迎える前には他の人に覚えこませることで「本」は保存される。つまり、集落の住民一人一人が一冊のほんであり集落全体は図書館なのである。

主人公のモンターグも「本の人」になるためにブツブツと暗唱しながら山の中を歩くシーンでこの映画は幕を閉じる。ハッピーエンドではない。とは言え悲しいエンディングでもない。ただただ本と人間をテーマとした物語なのだ。霧の中にぼんやりと物体があるのだが手を伸ばしても触って確かめることができない。そんな不思議な感覚を残してくれる作品だ。

映画を観て・・・最後に

映画「華氏415」を観て色々と考えさせられることがあった。モンターグの嫁さんが友人たちとテレビを観ているシーンがある。この中で彼女たちは流される情報を鵜呑みにしてワイワイと盛り上がっている。彼女たちは洗脳されるがままに無知を強要されている。では彼女たちは不幸なのだろうか?ということを考えてみると「う~ん」と唸ってしまう。

無知であること、あるいは無知であることにすら気が付かないこと。これはある意味で幸せに生きることができる状態なのかもしれない。確かに知識が付けば付くほど選択肢が増え悩むことも増える。その結果、脳みそが煩悶することも多くなるのさほどズレた話ではない。

この作品からは「常識」についても考えさせられる。人間は自分の身の回りにあるものに親しみを感じる傾向にある。それは人や物に限らず、形のない概念なども当てはまる。良きにつけ悪しきにつけ、ただそれが当たり前であるという事実から「正しいこと」「悪いこと」などという価値判断をしており、自分はそのことに気がついてすらいない。自分も含めて、そういったことを人は幾つも持っているのだろう。

そんなことを考えさせられた作品でありました!

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